かんきパパの疑問その2 効率よく換気ができる家とは?

家をリフォームするにあたって、効率のよい換気を考えているかんきパパ。効率がよい換気にするコツをお教えします!

空気の流れを考えましょう

空気の流れを考えましょう
効率のよい換気には空気の流れを考えることが大切です。換気扇(排気口)と、給気口や窓の位置関係を確かめて、効率のよい換気が行えるようにしましょう。
空気の流れ1

給気口と排気口が直線的に並ぶと効率よく換気できます。

空気の流れ2

一部に空気の流れが鈍い箇所が生まれすが、おおむね換気できます。

空気の流れ3

換気効率がよくありません。

換気扇の排気能力に対して十分な給気口を設けないと換気扇の能力を発揮することができません。また給気口が小さいと、風切り音などが発生することもあります。

排気能力と同等の空気流量をもつ給気口が必要です。

十分な給気口・小さな給気口

空気環境5つのポイント

  • 換気用の小窓や吸排気口を締め切りにしたり、家具でふさがない。
  • 窓をこまめに開放して空気の入れ換え。
  • 暖房時の換気は十分に!
    • 燃焼ガスがそのまま室内に排出される開放型のストーブやファンヒーターを使う場合 は、30分に1回は窓を開けて換気。怠ると酸欠や不完全燃焼がおこり、人命にかかわるおそれがあります。キッチンでガスレンジや開放型のガス給湯器を使う場合も同様、換気扇をまわして十分な換気を!
  • 高気密な部屋(ピアノ室やAVルームなど)は必ず強制換気。
  • サッシ上部の換気用かまちをできるだけ開けて換気する。

※このようなちょっとの心がけが空気環境をよくします。おおげさではなく、健康や生命にかかわる大切なことです。ちょっと立ち止まって考えてみてください。

まるごと換気のススメ

まるごと換気のススメ
家全体の空気の流れを計算して、家をまるごと換気すると、居室ごとに行うよりも換気効率が高まります。湿気もイヤなニオイも有害物質も効率よく排出されます。
戸建住宅の一例

外の空気が悪い場合は給気に一工夫を

外の空気が悪い場合は給気に一工夫を
私たちが室内で生活をすることにより、居間・キッチン・バス・サニタリーなど、あらゆる空間から様々な汚染空気が発生しています。
また昨今では、住宅建材から発生するVOC(揮発性有機化合物)による人体の影響もシックハウス症候群として、話題になっています。
最近の住宅では、高気密・高断熱化が普及しているため、換気による空気の入れ替えをしなければ、室内での空気環境が悪化し、快適性を損なうだけでなく、逆に健康を害する要因ともなりかねません。

住宅内で発生する様々な汚染空気

住宅内で発生する様々な汚染空気

ここで重要なのは、室内で発生する汚染空気を排出する際、代わりの新鮮空気はどのように確保するのか?ということです。外の空気は、チリ・ホコリ・花粉だらけ、においや車などからの排気ガス(NOxなど)も気になるという環境も考えられます。

そんな時は給気に一工夫

外気の取入口(給気口)の部分に『外気清浄フィルター』を通して行えば、チリ・ホコリがほぼ除去されたきれいな新鮮空気を取り込むことができます。

一般的に、給気用換気扇や熱交換形換気扇には、『外気清浄フィルター』や『高性能除じんフィルター』を組み込んだタイプが多く、このタイプの換気扇を使うのも解決方法の1つです。

外気の粉じんの種類とフィルターの除去能力(めやす)

外気の粉じんの種類とフィルターの除去能力(めやす)

  • 外気清浄フィルター
    10μmの粒子を約80%除去します。
    写真:外気清浄フィルター
  • 高性能除じんフィルター
    10μmの粒子をほぼ100%除去します。
    写真:高性能除じんフィルター

もう一つの解決方法として、『空気清浄機』との併用も有効な方法です。また排気ガス(NOxなど)の侵入が気になる場合に対応した、換気扇商品(Noxフィルタータイプ)がラインアップされております。詳しくは各メーカー(当ウェブサイトで掲載)に御問合せ下さい。