コロナ禍における
の重要性
厚生労働省からも
公表されているとおり
新型コロナウイルス感染症対策の
ひとつとして
「換気」の重要性があげられています。
場所によって異なる
『換気のポイント』と
最低限
知っておきたい『換気の基礎知識』を
深めて快適な毎日を過ごそう!
できること、
やらなければいけない
換気のこと
戸建て、マンションなどの住宅と
オフィス、店舗などの商業施設など
場所の違いで異なります。
- ビル
- 基本的な換気は建物全体に換気を行う大型換気扇が行う場合が多いです。人が多く集まる部屋は窓開けも合わせて行いましょう。(換気の時間短縮効果も期待できます。)
- 工場
- 製造する物に合わせて換気しなければいけない基準が定められていることが多く基準を満たす換気が必要とされます。汚染空気が溜まりやすい部屋は局所的に窓開けも行いましょう。
- 店舗
- 店舗責任者の元、建物の換気設備の稼働や窓開け換気が行われます。大人数が入る部屋や人の出入りが激しい部屋はこまめな窓開け換気を心がけましょう。
- 戸建て
- 建物に設置された換気設備に合わせて機械換気、窓開けによる自然換気を行う必要があります。最近では建物全体の空気交換を行う大型の換気設備も活躍しています。
- マンション
- 戸建てと同じく建物に設置された換気設備に合わせて換気を行う必要があります。共有スペースなど人が多く集まる場所はこまめな換気を心がけましょう。
〜 Check.1 〜正しい換気
換気をしないと
どうなるの?
空気中には目に見えないたくさんの汚染物質が混じっています。外気と比較すると2〜5倍ほど汚れているとされ、換気を行わないと室内に汚染物質が溜まり、体調不良を引き起こす原因となります。
空気中に含まれる汚染物質
●二酸化炭素 ●一酸化炭素 ●細菌・ウイルス
●揮発性有機化合物(シックハウス症候群の原因)
●アレルゲン(ダニ、カビ、花粉)
換気の種類
換気は大きく分けて2種類あります。
-
自然換気
窓を開けて
自然通風
や室内外温度差
など
で換気する方法 -
機械換気
ファンなどで強制的に
換気する方法
機械換気は
自然換気に比べて、必要な時に安定し
た換気が出来る有効な換気方式
[ 主な機械換気 ]●キッチンの換気扇●浴室の換気扇●トイレの換気扇●全館換気システム
機械換気の種類
機械換気は換気扇(ファン)等の機械を使って換気する方法です。
給気(入口)、排気(出口)をそれぞれ機械(ファン)を使うか使わないかの組合せで3種類あります。
-
第一種換気
給気口(入口)と排気口(出口)の両方とも機械換気
〜〜〜〜〜〜 特 徴 〜〜〜〜〜〜
- 1.建物の気密性によらず換気量の確保が確実にできる
- 2.給気量と排気量の調整で室内圧力を調整できる
-
第二種換気
給気口(入口)のみ機械換気
〜〜〜〜〜〜 特 徴 〜〜〜〜〜〜
- 1.室内の圧力を高めて周囲からの汚れた空気の流入を防げる
-
第三種換気
排気口(出口)のみ機械換気
〜〜〜〜〜〜 特 徴 〜〜〜〜〜〜
- 1.室内の空気圧力を外気よりも低くすることで汚れた空気を周りの部屋に漏らさず外へ排出できる。
(トイレ、浴室、キッチンなど)
- 1.室内の空気圧力を外気よりも低くすることで汚れた空気を周りの部屋に漏らさず外へ排出できる。
住宅では主に第1種換気と
第3種換気が設置されるケースが
多くあります。
24時間換気システム
2003年7月以降に建てられた住宅や
マンションの場合は
一定の換気量を満たす24時間換気設備の
設置が義務づけられたため
機械換気が標準で設置されています。
24時間換気はお掃除やメンテナンス
時以外は常に運転しましょう。
〜 Check.2 〜外出先の換気
飲食店や
屋内施設での換気
飲食店や屋内施設などは建築基準法やビル衛生管理法を満たす換気設備が整えられています。
戸建て住宅とは違い建物自体が大きく、計画的に設計された換気設備が設置されています。
主な換気設備
- ●全熱交換ユニット
- ●ダクト用換気扇
- ●産業用換気扇
- ●消音ボックス付き送風機
3密対策
コロナ禍では換気条件が満たされていることを前提として、厚生労働省が公表した項目に沿った3密対策に気をつけましょう。
また3密対策だけではなく手洗い・うがいなど基本的な感染予防も忘れず行う必要があります。
- 密閉空間になっていない
- 大人数で密集していない
- 大きな声での会話をしていない
〜 Check.3 〜住宅での換気
24時間換気システムが取り付けられた建物であれば
機械換気と窓開けによる自然換気の両方行うことを推奨します。
自然換気はただ窓を開けるだけではなく、効果的に換気するポイントがあります。
誤った方法では換気出来ていない場合がありますので正しい方法を理解しておきましょう。
2箇所の窓を
開ける
自然換気の場合は窓を2箇所開けましょう。
できる限り離れた窓で対角線上にある窓が最適です。
窓を2箇所開ける場合は片方の窓は全開にせず、狭い状態にしてください。
風は狭い通り口から広い通り口に流れる特性があるため両方が広く開いていると風が流れにくくなります。
-
【 窓が一つしかない場合 】
サーキュレーターや扇風機を使うことで空気が排出しやすくなります。
-
【 エアコンを使用している場合 】
エアコンに負担がかかり電気代が上がるのを防ぐため、近くの窓ではなく離れた窓を開けましょう。
換気の回数や時間
窓を開けて換気をするときの時間は様々な言われ方があります。
部屋の大きさにもよりますが、2時間に1回、5分程度、短い時間でこまめに行うことが推奨されています。
換気は年中行う必要がありますが、
冬は冷たい外気が室内に入ってきて室温が下がってしまうため、
つい換気を怠りがちになってしまいます。